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大山 幸夫
NCCニュース, 0(18), p.17 - 23, 1994/00
ブランケット内での中性子核反応を用いたトリチウム燃料の増殖再生はDT燃料を用いる核融合炉概念においてはその成立性に関わる重要課題である。工学的な設計においては核データ、計算手法、構造のモデル化などの問題が相乗的に関わっており、トリチウム増殖率等の炉パラメータの設計余裕度を設定するために計算精度を実験的に確認する必要がある。このため、日米協力としてFNSを用いて、中性子工学実験を1993年まで約10年間にわたって実施した。この中で核的シミュレーションによる工学実験技術及び測定法に進展をもたらし、設計手法の依存性を含めた核設計計算の安全余裕度の評価へと成果を得ることができた。本稿ではこの協力研究の成果を概説する。
渡辺 正
NCCニュース, 0(18), p.29 - 34, 1994/00
本稿は財団法人原子力データセンターが発行する「NCCニュース」No.18に寄稿するものである。本稿では原子炉の安全解析における二相流解析技術の重要性を述べ、旧原子炉安全解析研究室において開発した二相流特性解析コードMINCSの特徴について解説した。さらにMINCSコードの応用例として、水平層状流解析に現れる非線形波動の安定化/不安定化の問題、及び付加質量効果による高周波圧力場中の気泡の移動の問題を紹介した。
中島 甫
NCCニュース, 0(15), p.1 - 6, 1992/00
基盤原子力材料研究の成果として得られる材料データを対象として、原研-動燃事業団-金材技研の協力により整備を進めている分散型材料データベース(略称データフリーウェイ)の開発現状を紹介する。具体的な内容は以下の通りである。(1)基盤原子力用材料データフリーウェイ開発の背景、(2)基盤原子力用材料データフリーウェイ構想、(3)試行システム。
横川 三津夫
NCCニュース, 0(15), p.21 - 24, 1992/00
1991年10月30,31日に第7回「原子力におけるソフトウェア開発」研究会が東海研究所で開催された。「超並列計算機とその応用」のセッションでは、計算科学の研究に超並列計算機を積極的に応用してきた事例紹介として、米国ボストン大学計算科学センター長Claudio Rebbi教授が招待され講演を行った。本稿では、講演の要旨を紹介する。
伊藤 均
NCCニュース, 0(13), p.14 - 22, 1991/00
食品照射は技術的にはすでに開発が終りつつあるが、消費者の受け入れなどの問題があり、国内での実用化は遅々として進んでいない。このため、健全性などのデータベース整備を行いデータの客観的評価ができるシステム開発を検討している。一方、海外では米国、フランス、カナダ、イギリス、オランダなど国が積極的に食品照射実用化を検討しており、ICGFIなどの国際機関も国際間貿易に食品照射を利用することを勧告している。現状では外圧により日本も食品照射実用化を受け入れざるを得なくなることが予想される。